死刑囚に婚姻の権利はあるのか。法的には、たとえ死刑が確定した身であっても、憲法が保障する基本的人権として婚姻の自由は認められている。養子縁組や改名、配偶者との契約手続きも、法令の範囲内であれば拒絶することはできない。
しかし、事件の被害者遺族にとっては、到底納得できるものではない。大切な身内の命を奪った犯人が、拘置所の中で誰かと愛を語り合い、結婚生活のような絆を楽しんでいる事実。ネット上や社会の議論でも、「被害者の人権は無視され、加害者の権利ばかりが守られているのではないか」という怒りと困惑の声が絶えない。司法の冷徹なルールと、過酷な遺族の感情が激しく衝突する地点が、この獄中結婚というテーマなのだ。