広さ約25.5ヘクタールを誇る四季の郷公園は、もともと1991年に農業体験や自然観察を主目的とした農業公園として開園しました。豊かな自然環境を有しながらも、施設の老朽化や時代の変化に伴い、一時は来園者の伸び悩みに直面していました。そこで和歌山市が打ち出した起死回生の一手が、民間活力を導入する公募設置管理制度(Park-PFI)を活用した大規模再整備プロジェクトです。
自治体の財政負担を抑えつつ、民間の運営ノウハウをフル活用する方針のもと、2026年7月に和歌山市内初の道の駅として「道の駅 四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK(フードハンターパーク)」が開業しました。掲げられたコンセプトは「Be Wild. 野生になれるレストラン」。単なる産直販売にとどまらず、火・水・木・土・緑という自然の五大要素をテーマにした食の体験空間へと舵を切ったのです。
さらに2026年4月には、老朽化していた遊具エリアが全面改修され、シンボルとなる大型複合遊具「つきのほし」がオープンしました。行政主導の画一的なハコモノ整備から脱却し、民間のデザイン力と「地域資源の再編集」を融合させたことこそが、現在の爆発的な集客力につながる最大の転換点となりました。