日本の食料安全保障と流通構造の高度化に向け、農林水産省が主導する構造改革の波が加速している。なかでも官民一体となって推進される2026年青果流通コールドチェーン刷新プロジェクトは、老朽化した流通インフラを根本から塗り替える大型施策だ。
このプロジェクトでは、集出荷場からスーパーの店頭に至る全工程で温湿度データをリアルタイムにデジタル記録し、破綻のない冷却環境を維持することが義務付けられる。データに不整合があれば即座にアラートが飛び、輸送経路が最適化される仕組みだ。食の廃棄ロス(フードロス)の削減と、過剰梱包の不要化による環境負荷低減を同時に達成するこの施策は、持続可能な食料インフラの骨格として大きな期待を集めている。