水通しを実施する時期として最も適しているのは、妊娠8ヶ月〜9ヶ月(妊娠28週〜34週頃)です。
妊娠初期〜中期はつわりや流産リスクがあり、まだベビー服の準備自体が整っていません。一方で、妊娠10ヶ月(36週以降の臨月)に入ると、いつ陣痛や破水が起きてもおかしくない正期産期(37週0日〜41週6日)に突入します。臨月はお腹が一段と重くなり、立っているだけでも母体に強い負荷がかかるため、天気の良い日を選んで作業する余裕が失われがちです。体調が比較的安定し、お腹の張りを見ながら動ける妊娠28週〜34週の休日に設定するのが鉄則です。
干し方については、からりと晴れた日の天日干しが基本となります。太陽光に含まれる紫外線には一定の殺菌効果があり、繊維が心地よく乾きます。ただし、春先のスギ・ヒノキ花粉の飛散期、黄砂やPM2.5が多い日、梅雨時期などは屋外干しを避け、サーキュレーターや除湿機をフル活用した清潔な部屋干しに切り替えてください。ドラム式洗濯機のヒーター乾燥を使う場合は、綿100%のベビー服は熱で1サイズ縮む恐れがあるため、低温乾燥モードを選ぶか、吊り干しを推奨します。
そして、多くの人が見落としがちなのが水通し後の保管方法です。せっかく水溶性のホルムアルデヒドを洗い流しても、大人の洋服が詰まったクローゼットや、新品の木製チェストにそのまま収納してしまうと、空気中を漂うホルムアルデヒドが再びベビー服に吸着してしまいます。
乾燥後は取り込んで素早く畳み、ジッパー付きの保存袋(ジップロック等)や、購入時に入っていた密閉ポリ袋に入れて空気を抜いて密閉します。収納ケースに入れる際も、大人の衣類とは完全にスペースを分け、防虫剤の成分が直接触れない環境を徹底してください。この「遮断保管」を行って初めて、水通しの防衛ラインが完成します。