『水戸黄門』の半世紀を超える歴史において、レギュラーとして風車の弥七を演じた俳優は中谷一郎と内藤剛志の2名です。まずはその基本プロフィールと出演期間の変遷を整理します。
初代の中谷一郎は、1969年の第1部放送開始から1999年の第27部に至るまで、約30年間にわたり弥七役を熱演しました。通算出演回数は750回以上に達し、「弥七といえば中谷一郎」という不滅のイメージを日本全国に定着させました。ニヒルで渋い風貌、敏捷な身のこなし、そして時折見せる人情味あふれる笑顔は、まさに時代劇ヒーローの理想形でした。
一方、2代目を襲名したのが名バイプレイヤーとして名高い内藤剛志です。初代の降板後、約8年間は弥七のポジションが空席となっていましたが、2007年の第37部で満を持して復活。2011年の第43部最終回、さらにはその後のスペシャル版まで熱狂的なファンに迎えられながら走り抜けました。内藤は持ち前の包容力と熱血漢な一面を加え、頼れる兄貴分としての新たな弥七像を提示したのです。