北海道や東北などの寒冷地住宅には、建築当初から配管内の水を地下深くへ落とし込むための「不凍栓」や手動・電動の「水抜栓」が標準装備されている。地中の凍結深度より深い位置に水抜きバルブが配置されており、レバーひとつで家全体の水を瞬時に地中へ逃がす構造だ。
一方、非寒冷地の一般住宅ではこうした専用バルブが存在しないケースが多い。その場合は、水道メーターのすぐ横にある元栓(止水栓)を閉め、屋内外のすべての蛇口を開放して重力で水を落としきる作業が必要になる。
地域の管工事業者が指摘するように、住居の構造や配管ルートによって水抜きの力学は根本から異なる。自宅の配管がどのタイプなのかを把握しないまま見よう見まねで行うと、管内に中途半端な水たまりが残り、かえって部分破裂を誘発するリスクすらある。