壮大な景観を誇る一方で、近年の気候変動に伴う台風の大型化や高波による海岸線の浸食被害は深刻度を増している。岬の足元を洗う激しい波が岩肌を削り、固有の海浜植物が群生するエリアにまで影響を及ぼし始めた。
これに対し、地元住民や大学の研究者を中心としたボランティアチームが結成された。定期的な海岸清掃だけでなく、自然素材を用いた緩衝材の設置や植生モニタリングなど、草の根の活動が続く。「先人から預かったこの風景を壊さず未来へ繋ぐ」。作業に汗を流す人々の言葉には、地域への愛着と確かな責任感が込められている。