「寝る前のホットミルクはリラックスできて痩せる」という言説と、「夜遅い飲食はすべて脂肪に変わる」という警告のどちらを信じるべきか、疑問を抱く読者も多いはずです。
寝る前の牛乳は太るかという問いに対する答えは、その日の「総摂取エネルギー」と「就寝直前か否か」で決まります。牛乳に含まれるアミノ酸「トリプトファン」は、睡眠ホルモンであるメラトニンの材料となり、睡眠の質を高める作用があります。質の高い睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、夜間の脂肪燃焼を助けます。また、温かいホットミルクのダイエット効果として、副交感神経を優位にして内臓を温め、深夜の過食衝動を抑えるメリットは見逃せません。
ただし、就寝直前の30分以内に飲むと、消化器官が休まらず睡眠の質が落ちるだけでなく、使い切れなかった糖質や脂質が中性脂肪として蓄積されやすくなります。夜に飲む場合は、就寝の1時間〜1時間半前までに、半杯〜1杯(100〜150ml)程度に留めるのが鉄則です。
代謝を最大化する観点で言えば、牛乳を飲む最適なタイミングは実は「朝食時」または「運動直後」です。朝に牛乳を飲むと、タンパク質と脂質が消化管ホルモンの分泌を促し、昼食時の血糖値急上昇を抑える「セカンドミール効果」が期待できます。さらに、筋力トレーニング後45分以内に飲むことで、乳清(ホエイ)とカゼインの2種類のタンパク質が素早く、かつ持続的に筋肉の修復をサポートします。