Q1:親指の付け根が痛いとき、自分で関節をポキポキ鳴らしたりストレッチしても良いですか?
A1:絶対に避けてください。関節を鳴らす行為は急激な陰圧によって軟骨組織を傷つけ、関節包の炎症や弛緩を悪化させます。また、炎症を起こしている腱や軟骨を無理に引っ張るような過剰なストレッチも逆効果です。自己判断による強い刺激は控え、安静保持を最優先にしてください。
Q2:湿布を貼って痛みを抑えていれば、病院へ行かずに治ることはありますか?
A2:湿布(消炎鎮痛剤)は痛みの知覚を一時的に麻痺させているに過ぎず、すり減った軟骨の再生や狭窄した腱鞘の構造を根本から治す薬ではありません。特に母指CM関節症の場合、痛みを感じないまま手を使い続けることで内部の骨摩耗が一気に進行するリスクがあります。痛みが2週間以上続く場合は必ず専門医の画像診断を受けてください。
Q3:母指CM関節症や重度のドケルバン病と診断されたら、必ず手術が必要になりますか?
A3:必ずしも手術が必要なわけではありません。初期から中期の段階であれば、個々の手の形に合わせたオーダーメイドの硬性・軟性装具による固定や、エコーガイド下注射、リハビリテーションなどの保存療法で約7〜8割の患者が日常生活の痛みをコントロール可能です。手術が選択されるのは、十分な保存療法を数ヶ月行っても痛みが改善しない場合や、日常生活が著しく破綻している重症例に限られます。