厚生労働省が策定する安全基準や食品衛生法の改定により、現代の食品現場ではHACCPに沿った衛生管理が義務化されている。この衛生管理の考え方は、決して大規模な製菓産業だけの話ではなく、家庭のキッチンにもそのまま応用できる。
製菓衛生師の有資格者や日本食品衛生協会が指摘するように、焼き菓子であっても「加熱したから100%安全」とは言い切れない。焼き上がった後のハンドリング時に、素手で触れることによる黄色ブドウ球菌の付着や、器具の洗浄不足による二次汚染が食中毒の主因となるケースが散見される。
包装作業を行う前には念入りな手洗いはもちろん、手指やピンセット、トングのアルコール消毒を徹底したい。特に他人に手作り菓子を贈る際は、商業施設並みの衛生意識を持つことが、思わぬトラブルを防ぐ防波堤となる。