SNSや口コミサイトの投稿を定点観測すると、金城町石畳道に対する評価は「息をのむ美しさと琉球情緒」という称賛の一方で、事前の準備不足に起因するリアルな悲鳴が多数記録されています。特に現場で多発している2大トラブルが「足元のスリップ事故」と「駐車場の満車立ち往生」です。
琉球石灰岩は多孔質で吸水性が高い反面、数百年にわたって無数の人々に踏み固められた結果、石の表面の突起が完全に削ぎ落とされ、大理石のように平滑化しています。晴天時であっても靴底の摩擦係数が低いシューズでは滑りやすく、朝露が残る時間帯やスコール直後の濡れた路面はまるで氷上のような危険地帯へと一変します。
現場を訪れた観光客のレビューにも、その緊迫感が如実に表れています。
「写真映えを意識してサンダルで行ったら、下り坂で何度も足をとられて本気で転びそうになった。手すりがない区間も多く、壁に手をつきながら恐る恐る降りる羽目に」(20代女性・旅行者)
「大雨の直後に訪問。革靴を履いていたため、下りの勾配で完全にグリップを失い足首を痛めた。ここは本格的なトレッキングに近い感覚で靴を選ぶべき」(30代男性・会社員)
事故を防ぐためには、ソールの溝が深く滑り止め加工が施されたスニーカーの着用が絶対条件です。女性のハイヒールや厚底サンダル、ビーチサンダルでの散策は転倒・捻挫のリスクが極めて高いため厳禁と言わざるを得ません。
また、レンタカー利用者の多くが直面するのが駐車場の罠です。カーナビの案内に従って石畳道直下まで車を進めると、対向車とすれ違いすらできない狭隘な生活道路に迷い込み、バックでの脱出を余儀なくされるケースが後を絶ちません。石畳道の近隣には数台規模の民間コインパーキングが点在するのみで、午前中の早い段階で満車になる傾向があります。自家用車やレンタカーで訪れる際は、首里城公園の地下駐車場(大型収容)に停めて徒歩で向かうか、ゆいレール(首里駅または儀保駅)からタクシーを併用するのが鉄則です。