守谷絢子さんを語る上で欠かせないのが、社会福祉に対する強い専門性と情熱だ。城西国際大学大学院で福祉社会を専攻し、修士号を取得した後は同大学の研究員としても活躍した実績を持つ。机上の学問にとどまらず、高齢者福祉や児童福祉の現場に自ら足を運んできた実践派でもある。
この福祉への真摯な眼差しは、2002年に急逝された父・高円宮憲仁親王の遺志を色濃く受け継いだものだ。憲仁親王は生前、スポーツ振興や国際親善、社会福祉の現場へ積極的に関わり、人々と直接触れ合うことを何よりも大切にされていた。
現在は子育てが生活の中心となっているものの、かつて培った学識や現場感覚は失われていない。名誉総裁職などの公的な関わりを通じて、あるいは地域社会の一員としてのささやかな実践を通じて、父から受け継いだ「人のために尽くす心」は今も彼女の行動原理の根底に息づいている。