水深1メートルを超える濁流も、タイヤが埋もれるぬかるみも関係ない。
豪雨による河川氾濫時、即応対処部隊が投入する「全地形対応車」の機動力は圧巻だ。履帯(キャタピラ)を備えた巨体が、水陸の境目を意とも簡単に乗り越えていく。かつてはヘリコプターでしかアプローチできなかった孤立地域へ、陸路から直接救助工作車や隊員を送り込める意味は極めて大きい。
ヘリが飛べない視界不良の悪天候下でも、彼らは止まらない。一度に多数の被災者を安全な地域へピストン輸送する光景は、極限状態におかれた地域住民にとってまさに絶望の中の光となっている。