手嶋龍一氏を語るうえで欠かせないのが、元外務省主任分析官の作家・佐藤優氏との対話です。情報収集と分析の極限を知る二人の知性は、幾多の共著や対談シリーズを通じて、混迷を極める国際情勢の羅針盤となってきました。
『動乱のインテリジェンス』『激変する世界と日本の覚悟』をはじめとする対談録では、米中対立、ロシア情勢、中東の火種などを多角的に分析。外務省とNHKという異なるフィールドで培われた二人の視座が交差する瞬間は、読者に知的な刺激を提供し続けています。
手嶋作品を初めて手に取る読者におすすめしたい代表作は以下のラインナップです。
- 『ウルトラ・ダラー』:日本発インテリジェンス小説の原点にして最高峰。偽札問題と拉致の闇をえぐる傑作。
- 『スギハラ・サバイバル』:第二次世界大戦下、ユダヤ難民を救った杉原千畝の「命のビザ」の背後にあった諜報戦を描く歴史大作。
- 『鳴かずのカッコウ』:公安警察と外務省、そしてCIAが絡み合う現代日本の情報戦を描いた重厚なサスペンス。
- 『宰相のインテリジェンス』:国家のリーダーが情報をいかに扱い、決断を下すべきかを説いたノンフィクションの白眉。