ショートスリーパーの性格に共通点?遺伝子の真相と睡眠不足との違い

ショートスリーパーの性格に共通点?遺伝子の真相と睡眠不足との違い

ショートスリーパーの性格に共通点?遺伝子の真相と睡眠不足との違いとはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

なぜ彼らは短時間の睡眠で脳と身体を完全にリカバリーできるのでしょうか。その鍵を握るのが、2009年に発見された「DEC2(hDEC2-P385R)」と呼ばれる体内時計を司る遺伝子の変異です。その後の追究により、「ADRB1」や「NPSR1」といった神経受容体に関連する遺伝子群の特異な変異も特定され、ショートスリーパーが純粋な遺伝的体質であることが証明されました。

一般的な成人の場合、脳の老廃物を排出し記憶を整理するために7〜8時間の睡眠を必要とします。しかし、DEC2遺伝子変異を持つ人々は、深い「ノンレム睡眠(徐波睡眠)」への移行が極めてスムーズであり、睡眠中の脳内メンテナンスが通常の倍近いスピードで進行します。

不要なシナプスの刈り込みやグリンパティック系による老廃物除去が短時間で完了するため、6時間未満の睡眠であっても、一般的な人が8時間眠ったのと同等の脳機能回復を達成できるのです。

田中 結衣
Author

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。