平成28年という時代は、ソーシャルメディアの拡散力と映画の口コミ効果が完璧な化学反応を起こした最初の年でもあった。鑑賞直後の熱量がそのままSNSで共有され、複眼的な考察合戦がさらなるリピーターを生む。このヒットの法則は、その後の映画プロモーションの標準モデルとなった。
文化庁が発表したコンテンツ産業の動向調査でも、この時期を境に日本のアニメ・映像コンテンツの海外輸出額が急拡大に転じたことが示されている。個人のクリエイティビティと伝統的メディアのパワーが融合した時、どれほど巨大な市場インパクトが生まれるかを世界に示す結果となった。