シマエナガが「おにぎり」や「大福」と形容されるほど丸くなるのは、通年ではなく主に冬の季節です。
北海道の冬は氷点下10度〜20度を下回る過酷な環境です。体重がわずか8g程度しかないシマエナガは、体温(約40度〜42度)を保つために、羽毛の間に空気をたっぷりと溜め込んで羽を大きく膨らませます。いわば天然の最高級ダウンジャケットを着込んでいる状態です。
この防寒行動によって、外見の体積が一気に2倍近くに膨らみ、首のくびれが見えなくなることで、球体や三角形に近いモフモフボディが完成します。厳しい冬を生き抜くための過酷な防寒適応が、人間から見るとたまらなく愛らしい姿として映っているわけです。