シバターが得意としてきた炎上マーケティングは、これまでYouTubeを中心としたネット空間で絶大なアクセスと話題を集めてきた。話題を作った者が勝ち、注目を浴びた者が利益を得る。そのロジックをそのまま伝統的な総合格闘技の興行へと持ち込んだ結果が、今回の騒動の引き金となったことは否めない。
過激なパフォーマンスや「演出」と、命がけで挑む本格的な競技格闘技の境界線が曖昧になったことで、長年命を削ってリングに立ってきた格闘家たちの努力が軽視されかねないという懸念が広がった。真剣勝負という前提が揺らぐことは、プロ格闘技という興行の根幹を揺るがす刃となったのだ。