理想的なラテを創り出す上で、茶葉の選定と化学的アプローチは欠かせない要素だ。ミルクの強い脂質とタンパク質に負けない存在感を放つためには、ベースとなる茶葉のキャラクターが極めて重要になる。
コクと深い甘みが特徴のアッサム種は、ミルクティーの骨格を作り出す「力強さ」を担当する。一方で、爽やかな香気を誇るセイロン茶葉は、後味に抜ける上品なアロマと心地よい渋みをもたらす。この二つの個性が絶妙な割合で交差するとき、単に甘いだけではない、奥行きのある芳醇な味わいが完成するのだ。渋み成分であるカテキンとミルクのタンパク質が結合することで口当たりがまろやかになり、至福の喉ごしを生み出す仕組みになっている。