俳優としてのジェイミー・キャンベル・バウアーの真骨頂は、観る者を圧倒するダークで魅惑的なキャラクター造形にあります。世界的な社会現象となったNetflixシリーズ『ストレンジャー・シングス』において、彼はシーズン4から物語の根幹を揺るがす最重要ヴィラン、ヴェクナ(ピーター・バラード/ヘンリー・クリール)役に抜擢されました。
1日7時間を超える過酷な特殊メイクと、CGに頼らない肉体表現、そして地声から発せられる不気味な低音ボイスによって創り上げられた怪演は、批評家および世界中のファンから絶賛を浴びました。「悪役でありながらどこか悲劇的な美しさを帯びている」というヴェクナの多面性は、ジェイミー自身の持つ演劇的カリスマ性があってこそ成立した表現です。
彼の代表作を振り返ると、ティム・バートン監督の映画『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』における青年アンソニー役で銀幕デビューを飾ったのを皮切りに、映画『トワイライト・サーガ』の冷酷な吸血鬼カイウス役、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』および『ファンタスティック・ビースト』での若き日のグリンデルバルド役など、世界有数のファンタジー大作で唯一無二の存在感を放ち続けています。