TBSテレビ系列で制作・放送された『ランナウェイ〜愛する君のために』は、一瞬たりとも目が離せない緊張感が漂う至高の脱獄サスペンスだ。主人公の葛城アタルは、無実の罪を着せられ無期懲役の判決を受け、北九州の刑務所に収監されてしまう。だが、愛する幼い娘が重い心臓病に侵され、命の危機に瀕していることを知ったことで彼の運命は激変する。娘を救うため、彼は同じく無実や理不尽な状況に苦しむ仲間たちと共に、決死の脱獄決行を決意するのだった。
九州から東京まで、幾重にも張り巡らされた警察の包囲網を潜り抜ける過酷な旅路。逃亡の道中で突きつけられる冷酷な現実と、それに抗う若者たちの姿は、極上のヒューマンドラマとして多くの視聴者の涙を誘った。日本のテレビドラマ史を見渡しても、手に汗握るアクションと緻密な心理描写を高次元で融合させた作品は極めて貴重であり、1話ごとに深まる謎が大きな反響を呼んだ。