実写映画版『地獄少女』において、賛否を超えて高い評価を得ているのがキャスティングの妙です。ダークファンタジーの非現実的な世界観を支えた主要キャスト陣の熱演は見逃せません。
閻魔あい役:玉城ティナ
本作の象徴である閻魔あいを演じたのは、圧倒的なドールフェイスとスタイルを持つ玉城ティナです。人間離れした黒髪ストレートと深紅の瞳、感情を押し殺した冷徹な声音は「まるでアニメからそのまま抜け出してきたかのような完成度」と絶賛されました。「いっぺん、死んでみる?」の決め台詞とともに放たれるゾクリとする美しさは、作品の絶対的な牽引力となっています。
市川美保役:森七菜
狂言回しであり、物語の感情的な起伏を一手に引き受ける女子高生・市川美保を演じたのは森七菜です。親友を救いたいという純粋な想いが、やがてドス黒い憎悪へと変貌していく過程を凄まじい熱量で演じ切りました。叫び、泣き腫らし、追い詰められていく彼女の生々しい演技は、本作における最大のハイライトの1つです。
南條遥役:仁村紗和
美保の親友であり、悪魔的なカリスマを持つアーティストに心酔していく遥を仁村紗和が好演。危うい脆さと狂気に呑まれていく姿をリアルに体現しました。
魔鬼(マキ)役:藤田富
物語の元凶となる悪逆非道なミュージシャン・魔鬼を演じたのは藤田富です。観客のヘイトを一身に集める狡猾で傲慢な悪役を怪演し、地獄送りされる瞬間のカタルシスを倍増させました。
あいに仕える使い魔「三藁(さんわら)」のキャスト陣
あいの忠実な部下たちも、豪華かつハマり役な布陣が揃いました。 妖艶さと恐ろしさを併せ持つ骨女に橋本マナミ、鋭い眼光とクールな佇まいで標的を見据える一目連に若手実力派の楽駆、そして重厚な貫禄と怪異感を放つ輪入道に舞踏家・俳優の重鎮である麿赤兒を配置。三藁のコミカルさと不気味さが同居する立ち回りは、原作ファンを唸らせる完成度を誇ります。