King Gnuのサウンドを語る上で欠かせないのが、ベーシスト新井和輝との関係性です。ふたりの出会いは、上京後のジャムセッションバー。高円寺周辺のジャズやブラックミュージックが鳴り響く地下の小バコで、朝までセッションを繰り広げていた盟友です。
実は、King Gnuの前身バンド「Srv.Vinci(サーバ・ヴィンチ)」を主宰していた常田大希に対し、新井和輝を引き合わせたのは勢喜遊本人でした。常田と勢喜がスタジオでセッションを重ねる中、「ヤバいベーシストがいる」と勢喜が新井を呼び寄せたことで、現在の黄金カルテットの屋台骨が完成した経緯があります。
妻である白藤ひかりを勢喜に紹介したキーマンも新井和輝であり、公私両面で人生の分岐点を共有してきたふたり。ベースとドラムという枠組みを超え、呼吸ひとつでテンポを伸縮させる阿吽の呼吸は、下積み時代に何百時間と重ねたセッションの賜物です。