漢方薬は民間薬ではなく「医薬品」であり、当然ながら副作用と注意点が存在します。添付文書上、最も警戒すべき重篤な副作用は、生薬の甘草(カンゾウ)に含まれるグリチルリチン酸の蓄積によって引き起こされる「偽アルドステロン症」です。
低カリウム血症、血圧上昇、むくみ(浮腫)、手足の脱力感や筋肉痛(ミオパチー)といった初期症状が現れた場合は、即座に服用を中止しなければなりません。他の風邪薬や漢方製剤、胃腸薬と併用すると甘草の摂取量が重複し、リスクが跳ね上がるため、自己判断での多剤併用は厳禁です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
取材データと専門医の臨床プロトコルを統合した、失敗しないためのセ別判断基準は以下の通りです。
【服用を推奨できるタイプ】
・体力は中等度以上で、日常的に極端な冷えを感じていない方
・赤く腫れて熱感を持ち、今にも化膿しそうな初期ニキビを繰り返している方
・抗生物質の長期内服による耐性菌やカンジダ発症を避けたい方
・生理周期に伴う顎周り・口周りのホルモンバランス型肌荒れに悩んでいる方(ツムラ製剤が特に有望)
【服用を慎重に判断・見送るべきタイプ】
・平熱が低く、手足が常に冷え切っている極度の虚弱体質(冷え証)の方
・皮膚が白く乾燥し、粉を吹くような皮脂欠乏性湿疹がメインの方
・もともと胃腸が弱く、市販の胃腸薬や漢方薬ですぐに胃もたれや下痢を起こす方
・すでに広範囲の病変が白〜黄色に完熟破裂しており、外科的排膿や強力な抗生剤が必要な重症局面の方