神奈川県茅ヶ崎市・辻堂エリアに2010年に創業したラーメン清水家は、オープンから年月を経た現在も熱狂的なファンに愛されています。最寄りのJR東海道線「辻堂駅」北口からは徒歩約20分と、決して駅前の一等地とは言えない立地でありながら、連日開店前から行列が形成される理由は、店主が歩んできた確かな修行背景にあります。
家系ラーメンの歴史において、吉村家、六角家と並び「家系御三家」と称された伝説の名店「本牧家」。その本牧家から独立し、横浜市保土ケ谷区上星川で長年トップクラスの評価を維持する名門「寿々㐂家(すずきや)」で腕を磨いた職人が立ち上げたのがラーメン清水家です。
家系ラーメン清水家の系譜を紐解くと、直系店に見られる醤油ダレ(カエシ)を前面に押し出した攻撃的なパンチ力とは異なり、豚骨と鶏ガラをじっくり炊き出したマイルドで濃厚なスープと、上質な鶏油(チーユ)の芳醇な香りを軸に据えています。素材本来の旨味を極限まで引き出す丁寧なスープ管理こそが、幅広い世代の胃袋を掴んで離さない最大の原動力です。