いつも元気な姿を見せていた十勝花子さんに異変が起きたのは、2016年7月下旬のことでした。激しい腹痛と体調不良を訴えて都内の病院に緊急入院し、精密検査を受けた結果、進行した末期の大腸がんであることが判明します。
病状はすでに手の施しようがないほど悪化しており、医師から本人と家族に下された余命宣告は極めて残酷なものでした。しかし、十勝さんは弱音を一切吐かず、病床でも最後まで気丈に振る舞い続けました。病気が発覚してから亡くなるまでの期間は、わずか約3週間というあまりにも早すぎる急逝でした。
2016年8月21日、娘の恵梨香さんをはじめとする親しい関係者に見守られながら、70年の生涯に幕を下ろしました。意識が混濁する最期まで、十勝さんは最愛の娘の手を握りしめ、「ありがとう」という感謝の想いを伝え続けたと伝えられています。闘病の苦しみを感じさせないほど凛とした旅立ちでした。