あの緊張感に包まれた石破内閣発足記者会見で、首相が力強く打ち出したのが「地方創生2.0推進構想」だった。人口減少と東京一極集中を食い止め、日本経済を底上げするためのライフワークである。かつて初代地方創生担当大臣を務めた経験を持つ彼にとって、この政策はキャリアの集大成とも言える重みを持つ。
机上の空論ではなく、全国の自治体を自らの足で歩き回ってきたフィールドワークの蓄積がそこにある。69歳という年齢は、現場の首長や第一次産業の従事者たちと膝を突き合わせて語り合う際、圧倒的な説得力と安心感を生み出している。
若手起業家によるデジタル技術の導入と、過疎地域が持つ伝統的資産の融合。この壮大な政策を具体化するため、各省庁の縦割りを打破するリーダーシップが今まさに試されている。