内閣総理大臣官邸での執務や首脳会談、分刻みのスケジュールが記録される首相動静。新聞各紙に掲載されるその記録を追っても、家族と過ごすプライベートな時間は極めて限られているように映る。公私混同を何よりも嫌う石破氏の政治姿勢は、私生活の露出を徹底して抑えるスタイルにも如実に表れている。
歴代の首相の中には、家族を積極的にアピールして親しみやすさを演出する手法をとる者もいた。だが石破政権において、公務の場に娘たちが同席することはない。公職にある者としての厳格な倫理観と、一人の父親として娘たちの平穏な生活を守る責任感。その二つの境界線が、首相動静の無機質な記録の裏側にしっかりと引かれている。