「市立」の読み方はどっち?「しりつ」と「いちりつ」の真相と使い分けについての疑問解決ガイドをご紹介します。

結論から整理すると、市立の正式な読み方は「しりつ」です。漢字の構成を見ると、「市(シ)」も「立(リツ)」もともに漢字本来の音を活かした「音読み」であり、熟語の成り立ちとして最も純粋な日本語のルールに沿っています。

一方で、街中で日常的に耳にする「いちりつ」という読み方は、上の漢字を訓読み(市=いち)、下の漢字を音読み(立=りつ)とする湯桶読み(ゆとうよみ)と呼ばれる慣用読みに該当します。国語辞典を開いても見出し語として掲載されているのは基本的に「しりつ」であり、「いちりつ」は言葉の誤用から生まれたわけではなく、意思疎通を円滑にするための生活の知恵として定着した読み方です。

そのため、「どちらが正しいか」と問われれば、正書法・公式ルールとしての正解は「しりつ」、現場の実用的な通称としての正解は「いちりつ」となります。