作品の歴史を振り返る上で外せないのが、バンドシーンの最前線を走るアーティストたちとの強力なタッグだ。初期の疾走感を象徴するASIAN KUNG-FU GENERATIONの「遙か彼方」は、歪んだギターと切実な叫びで初期のサスケ奪還編までの緊張感を完璧に描き出した。彼らの粗削りで熱いサウンドは、アニメの海外展開とともに世界的な知名度を獲得する決定打となった。
続いてシーンを牽引したのがFLOWである。「GO!!!」や「Sign」など、彼らの手掛けた楽曲は作品のクライマックスや感動的なターニングポイントと深く結びついている。特に『NARUTO -ナルト- 疾風伝』における師弟の絆や悲劇的な別れを描いたシーンで流れる「Sign」は、ファンの間で「聴くだけで涙があふれる神曲」として語り継がれている。さらに後年、次世代のロックシーンを担うKANA-BOONが手掛けた「シルエット」は、爽快感とセンチメンタリズムが同居する傑作として、新世代の『NARUTO』を象徴するアンセムとなった。