10代の若さで園子温監督の映画『ヒミズ』に主演し、第68回ヴェネツィア国際映画祭で日本人初となるマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を授与された染谷将太。絶望と生への熱量を生々しく表現したあの演技は、世界中の映画人に対して「日本の若き天才」の存在を鮮烈に焼き付けた。
一方、菊地凛子が世界に与えた衝撃もまた、映画史に刻まれるレベルのものだった。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バベル』において、言葉を持たない少女の孤独と衝動を全身で演じ切り、米アカデミー賞助演女優賞にノミネート。若くして世界の頂点を知る二人が引き寄せ合ったのは、偶然ではなく表現者としての必然だったと言えるだろう。