「世界に女だけの街が本当にあるのか?」という疑問に対する結論から言えば、女だけの街は実在します。特に国際的な報道や学術調査で広く知られているのが、南米ブラジルの山間に位置する「ノイヴァ・ド・コルデイロ」と、東アフリカ・ケニアのサバンナに佇む「ウモジャ村」です。
インターネット上の掲示板やSNSでは、「男性を完全に排除した閉鎖的な街」「男性を激しく憎悪するカルト集落」といった極端な言説が散見されます。しかし、現場の取材記録を紐解くと、そうした扇情的なイメージとは大きくかけ離れた実情が浮かび上がってきます。
ブラジルの集落は「男性の平日の不在」による女性主導のまちづくりであり、ケニアの集落は「深刻な暴力から生命を守るための避難所」として作られました。背景にある事情は大きく異なるものの、どちらも女性たちが尊厳と自由を獲得するために築き上げた、極めて現実的かつ機能的な居住地域です。