リング上の残虐非道な言動だけを見れば、誰もが彼を恐ろしい人物だと思うだろう。しかし、会場をあとにしたファンから聞こえてくるのは「神対応だった」「本当に温かい人だった」という感激の声ばかりだ。
サイン会やファンミーティングの場において、彼は一人ひとりのファンと目を取り、言葉を交わす。小さな子供連れの家族がいれば、目線を合わせて優しく声をかける姿も日常茶飯事だ。どんなに長蛇の列ができても雑に対応することは一切なく、疲れた素振りすら見せない。プロとしての高い意識と、自分を応援してくれる人々に対する深い感謝の念が、その誠実な振る舞いに表れている。
リング上の凶暴さは、プロレスという過酷な世界で生き抜くための極上の演技であり美学だ。一方で、素顔の彼は気配り上手で人間味に満ちた、実に温かい人物なのである。