衣類の素材によって、耐薬品性や熱への強度は大きく異なります。失敗を避けるためには綿ポリエステル素材別落とし方の基準を把握しておく必要があります。
【綿・麻などの天然繊維】
吸水性が高く繊維の奥までインクが浸透しやすい反面、エタノールやアルカリ洗剤、過炭酸ナトリウムに対する耐性が非常に高いのが特徴です。熱めのお湯(40〜50℃)を使ったつけ置きやウタマロ石鹸でのしっかりとした揉み洗いが極めて有効です。
【ポリエステル・ナイロンなどの合成繊維】
繊維自体にインクが染み込みにくいため、エタノールによる叩き出しで比較的簡単に落ちます。ただし、熱に弱いため60℃以上の熱湯は避け、40℃以下のぬるま湯を使用してください。また、除光液アセトン服染み抜きを行う際、ポリエステルは耐性がありますが、同じ化繊でも「アセテート」「トリアセテート」はアセトンに触れた瞬間に繊維が溶融して穴が開くため、洗濯表示タグの確認が必須です。
【やってはいけない3大NG行為】
- いきなり水や洗剤をつけて洗濯機へ放り込む:水がインクの油分を弾き、界面活性剤によって色素が繊維全体に定着して落ちなくなります。
- 塩素系漂白剤を原液塗布する:色柄物は一瞬で脱色され、白無地の綿製品であっても繊維が脆化して破れや黄変の原因になります。
- メラミンスポンジで強く擦る:研磨作用によって生地の表面が毛羽立ち、繊維が削れて穴が空く致命的なダメージを与えます。