パリ五輪の終幕とともに訪れた古賀紗理那の現役引退は、ひとつの時代の完結を意味していた。攻守両面でチームを支え続けた大黒柱の離脱。だが、公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)の強化本部は立ち止まることなく、即座に次世代へのシフトを断行した。その中心に指名されたのが石川真佑だ。
世界最高峰のリーグで揉まれ、ブロックアウトの技術と勝負どころでの決定力を研ぎ澄ませた石川は、もはや単なる点取り屋ではない。バックアタックの打点の高さ、相手ブロッカーの指先を狙いすます冷静な視線、そして劣勢時に味方を鼓舞する立ち振る舞い。背番号だけでなく、エースとしての重責と覚悟を完全に継承した。サイドを固める若手アウトサイドヒッター陣との連係も日ごとに深まり、攻撃のバリエーションは前サイクルを凌駕する広がりを見せている。