学術関係者や自然保護の現場スタッフ、かつての指導学生から寄せられる評判を精査すると、共通して浮かび上がるのは「徹底した現場主義」と「飾らない温和な指導姿勢」です。
過酷な泥炭地での調査現場を知る共同研究者からは、「どれほど足場が悪く悪天候であっても、自ら胴長靴を履いて泥に浸かり、水位計や植生方形枠(コドラート)の数値を1ミリ単位で確認する妥協のなさに圧倒された」という証言が多数残されています。
大学教育の場においても、学生の自由な発想を否定せず、生態学的な根拠を空間デザインへどう落とし込むかを辛抱強く対話するスタンスが知られていました。卒業生が環境コンサルタントやランドスケープアーキテクト、公務員として全国の環境行政で中核を担っている事実は、教育者としての優れた手腕を証明しています。