遠軽駅そばの真骨頂は、見た目にもインパクトのある真っ黒な関東風の濃厚なつゆでした。北海道の厳しい寒さに耐えうるよう、醤油のキレと鰹節などの出汁をしっかり効かせた甘辛いスープが、少し太めで柔らかな茹で麺によく絡むのが特徴でした。
そして、そば処と並んで遠軽駅の代名詞となっていたのが、岡村べんとうが手掛けた名物駅弁「かにめし」です。
炊き込みご飯の上に、じっくりと味付けされたカニのほぐし身が敷き詰められ、甘辛く煮た椎茸や錦糸卵、紅生姜が彩りを添える逸品でした。長万部駅のかにめしと並び称されることも多く、口コミでは「オホーツク海側で一番美味い駅弁」「冷めてもカニの風味が際立っている」と絶賛されていました。車窓に広がる北海道の大自然を眺めながら頬張るかにめしの味は、多くの人々の記憶に刻まれています。