日が落ちて島が群青色の闇に包まれると、園内の深い森は神秘的な空間へと変貌を遂げる。3月から5月頃にかけてのシーズン、日本最小級のホタルであるヤエヤマヒメボタルが一斉に活動を開始するのだ。日没後のわずか数十分間、漆黒の森の中で数千匹の光が点滅し、まるで黄金色の星々が舞い散るような光景が広がる。
この貴重な生態系を安全かつ環境に配慮しながら体感できる「バンナ公園ホタル観賞ツアー」は、シーズン中に多くの旅行者が詰めかける人気アクティビティだ。ガイドの静かな解説とともに森の奥へ進むと、闇の中から立ち現れる光の乱舞に誰もが引き込まれる。