メディアや無眼球症のドキュメンタリーでは、告知時の葛藤を乗り越え、力強く成長していく子どもたちと家族の姿が度々報じられています。両眼性の無眼球症の場合、全盲としての発達支援を乳幼児期から計画的に進めることが極めて重要です。
視覚情報が得られない赤ちゃんは、音や触覚、匂いなどを通じて外界を認知していきます。全国の盲学校(視覚特別支援学校)では、乳幼児教育相談(早期療育)が設けられており、手先を使った探索活動や空間認識トレーニング、白杖歩行の基礎訓練などを専門教員から段階的に学べます。
親の精神的負担を軽減するため、同じ境遇を持つ家族会や患者会とのつながりも大きな支えです。視覚以外の感覚を豊かに伸ばす療育環境を整えることで、子どもたちは点字の習得、音声PCの活用、さらには音楽やスポーツなど多彩な分野で自立した社会生活を営んでいます。