勝新太郎さんの最期を看取ったのは、長年苦楽を共にしてきた愛妻・中村玉緒さんでした。数々の女性問題や金銭トラブルに振り回されながらも、勝さんを「天下の勝新太郎」として立て、誰よりも深く愛し続けた玉緒さん。
意識が混濁していく中で、勝さんが最期に絞り出すように伝えた言葉は、玉緒さんへの深い感謝でした。長年の献身に対する「玉緒、ありがとうな」という一言は、夫婦の間に横たわる絆の深さを何よりも物語っていました。
東京都港区の増上寺で執り行われた葬儀・告別式には、映画界の重鎮からファンまで数千人が参列。出棺の際、玉緒さんは涙を流しながらも「勝新太郎は映画の中で永遠に生きています」と気丈に挨拶し、沿道からは「勝ツ勝ツ!」「日本一!」と割れんばかりの歓声と拍手が送られました。まるで名作映画のラストシーンのような、壮大で見事な見送りでした。