彼の運命を決定的に狂わせたのは、1988年、父が監督・主演を務めた映画『座頭市』の撮影現場だった。当時は本名の奥村雄大名義で出演していたが、殺陣の撮影中に真剣が混入するというあってはならないアクシデントが発生。共演していた殺陣師の男性が死亡するという悲劇を引き起こしてしまう。
現場の指揮をとっていた勝新太郎は会見を開き、責任を一身に背負う姿勢を見せたが、当事者となった若き青年の精神的ショックは想像を絶するものだった。この事件を機に、彼は長期間にわたる謹慎と芸能界活動の休止を余儀なくされる。世間からの猛烈な批判と自責の念の中で、暗闇の年月を過ごすこととなった。