突然涙があふれそうになったとき、あるいは生理期間中の不安定な心を保護するためには、即効性のある応急処置と体質改善を両立させる必要があります。
1. その場でできる緊急リセット法
涙がこみ上げてきたときは、無理に抑え込もうとせず「涙を流すこと自体が副交感神経を優位にするデトックス」と捉え直すことが有効です。物理的に一人になれるトイレや個室へ移動し、4秒かけて鼻から吸い、8秒かけて口からゆっくり吐き出す「倍息呼吸」を数回繰り返してください。また、温かい白湯をゆっくり飲むことで迷走神経が刺激され、乱れた自律神経が鎮静化します。
2. 生理の泣きたくなる感情に効果的な漢方薬
体質や症状の出方に合わせて婦人科や漢方外来で処方される代表的な漢方薬には以下のようなものがあります。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん):イライラと抑うつが交互に押し寄せ、情緒不安定で涙もろくなっているときの第一選択薬。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷え性や貧血傾向があり、生理中に全身の倦怠感とともにメソメソと悲しくなってしまう方向け。
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):喉に何かが詰まったような違和感(梅核気)があり、強い不安感や動悸、訳もなく涙が出るときに著効。
- 抑肝散(よくかんさん):神経が高ぶり、怒りの感情と涙が同時に湧き上がってしまうケースに適応。
3. セロトニンを助ける食事と生活リズム
セロトニンの原料となる必須アミノ酸「トリプトファン」を多く含む大豆製品(豆腐・納豆)、バナナ、卵、乳製品を積極的に摂取しましょう。さらに、トリプトファンの代謝を助けるビタミンB6(マグロ・カツオ・鶏むね肉)を組み合わせることが重要です。また、生理中は血糖値の急激な乱高下(スパイク)が精神の不安定さを助長するため、甘いお菓子の過食を避け、ナッツ類や小魚などの低GI食品を間食に選ぶ工夫が有効です。