生理に伴うお腹の不調には、時期によって明確なパターンが存在します。一般的にPMS(月経前症候群)の消化器症状としての下痢は、生理の3日〜7日前頃から始まりやすくなります。
月経周期における下痢の典型的なピークと推移は以下の通りです。
・生理前(排卵後〜3日前):プロゲステロンの影響で便秘がちになるケースが多い一方、自律神経の乱れから軟便や膨満感を覚える人もいます。
・生理直前〜生理1〜3日目:ホルモンの急激な減少とプロスタグランジンの分泌ピークが重なり、最も下痢や下腹部痛が激しくなる時期です。
・生理4日目以降:プロスタグランジンの分泌が収まるにつれて腸の過剰な蠕動運動も落ち着き、通常の状態へと自然に回復します。
下痢だけでなく、生理前に激しい吐き気や胃のむかつきを伴う場合もあります。これはプロスタグランジンが血流に乗って胃や中枢神経を刺激することに加え、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが急激に揺らぐことで胃酸過多や消化不良を引き起こすためです。