多くの女性が「生理の1週間前は頑固な便秘だったのに、生理の直前や初日になると急に下痢になる」という極端な変化を経験しています。この現象も、ホルモンバランスのバトンタッチを追うことで論理的に説明がつきます。
排卵後から生理の数日前までは、前述のプロゲステロンが優位に立つため、腸の動きが停滞して水分が過剰に吸収され、硬い便(便秘)が作られます。ところが、生理開始の1〜3日前になるとプロゲステロンが急減し、便秘のブレーキが突然解除されます。そこにプロスタグランジンの強力な収縮アクセルが加わるため、たまっていた便が一気に軟化・排泄され、下痢へと転換します。
下痢が始まる時期には個人差がありますが、一般的には生理予定日の2〜3日前から生理初日・2日目にかけてがピークとなります。周期的なリズムを把握しておくことで、「いつ頃お腹の不調が起きやすいか」を事前に予測し、スケジュールや体調管理に役立てることが可能です。