過酷なドライブを乗り越えて駐車場に車を停めた後も、決して気を抜くことはできません。駐車場から「僕らの広場」に至る約1.2キロメートルのハイキングコースには、市街地の展望台では考えられない過酷な自然の障害が存在します。
1. 外灯ゼロの完全な漆黒とスマートフォンの限界
府民の森「なるかわ園地」は自然公園であり、環境保全のため園路に街灯は1基も設置されていません。日没を迎えた瞬間、視界は文字通りの完全な暗黒に包まれます。SNS上では「スマホのライトを頼りに歩いた」という投稿も見受けられますが、スマートフォンのライトは周囲を局所的に照らすだけで足元の遠近感を狂わせ、段差や木の根につまずく転倒事故を頻発させています。両手を自由に使えるヘッドランプや、光量300ルーメン以上の登山用ハンドライトが絶対に欠かせません。
2. 標高524mの冷え込みと突風
大阪平野を一望できる広大な開放感は、遮るものが何もない吹き晒しの地形と表裏一体です。僕らの広場の標高は約524メートルあり、平地(大阪市内)と比較して気温は常に3〜4度以上低くなります。さらに、生駒山頂からの吹き下ろしの風が体感温度を激しく奪います。街歩きの服装のまま訪れた見学者が、寒さで震えてわずか数分で撤退を余儀なくされるケースは日常茶飯事です。防風性に優れたシェルジャケットや防寒着の携行は必須条件です。
3. 野生動物の活発な夜間活動
生駒山系一帯は、イノシシをはじめとする野生動物の生息地です。特に夜間から未明にかけては餌を求めて歩道付近まで頻繁に出没します。園路脇の土が掘り返されている場所はイノシシの痕跡であり、不用意に近づくと危険です。複数人で声を掛け合いながら歩くか、クマ鈴など音の出るものを身につけてこちらの存在を知らせる防護策が求められます。