この施設が支持される最大の理由は、利用者の尊厳を守る徹底したセキュリティとルール設計にある。館内での写真撮影は原則禁止。スマートフォンの持ち込みは許可されているが、カメラレンズには専用のシールを貼ることが義務付けられている。誰もが他人の目を気にせず、自分の「好き」に向き合える空間がそこにはある。
「ここでは誰も私をジャッジしない」。そう語る20代の来館者は、地方から夜行バスでやってきたという。社会的なバイアスから解放され、同じ志を持つ人々が静かに空間を共有する。この安心感こそが、従来の図書館にはなかった新しい価値観の提示と言えるだろう。