レジ周辺を見渡すと、現金のやり取りはほとんど見当たらない。来店客の手元にあるのはスマートフォンだ。独自アプリによるクーポン配信、電子マネー機能、そして来店頻度に応じたポイント還元システムが、利用者の日常に深く組み込まれている。
日用品の価格設定はシビアだ。近隣の競合チェーンを徹底的に意識したプライシングが施され、アプリ会員限定の突発的なタイムセールが購買意欲を刺激する。10円単位の価格差に敏感な若い一人暮らし層にとって、消耗品と食料品を同時に底値で揃えられる利便性は圧倒的だ。気づけば財布の中にあった他店のポイントカードが淘汰され、スマホのホーム画面の一等地に同店のアイコンが居座ることになる。