「スープカレー屋 鴻 神田駿河台店」を訪れた際、誰もが最初に直面する選択が「赤(レッド)」と「黒(ブラック)」のスープ選びです。この2つのスープは単に色やトッピングが異なるだけでなく、出汁の抽出工程からスパイスの調合バランスまで全くの別物として仕込まれています。
まず「赤」は、丸鶏とたっぷりの香味野菜をじっくり煮出して取ったチキンベースのクリアなスープです。トマトの爽快な酸味とハーブの香りが際立ち、後味は驚くほど軽やか。サラリとした口当たりでありながら、スパイスの鋭い辛みと香りがダイレクトに舌へ伝わります。脂っこさを控えめにスパイスの鮮烈さを味わいたい方や、野菜本来の甘みを楽しみたい時に最適な一杯です。
対する「黒」は、豚骨を長時間炊き込み、玉ねぎの甘みと特製ブイヨンのコクを幾重にも重ねた濃厚仕立ての豚骨スープです。深い褐色を帯びたスープはとろみがあり、重厚な動物系の旨味とスパイスが見事な調和を見せています。コクの奥にほのかなビター感と芳醇な甘みが広がり、ひと口啜るごとに奥深い余韻が残ります。パンチのある味わいを求めるときや、ボリューム感のある具材と合わせるなら「黒」が圧倒的に支持されています。