鳥居の形は大きく分けて「神明(しんめい)系」と「明神(みょうじん)系」の二大グループに分類される。直線的で極めてシンプルな構造を持つ神明鳥居は、皇室の祖神である天照大御神を祀る伊勢神宮に代表され、古代の直線的な美学を現代に伝える。
対して、上の横木(笠木)の両端が反り上がり、装飾的な美しさを持つのが明神鳥居だ。このスタイルは学問の神様として親しまれる菅原道真を祀る天満宮をはじめ、全国の大半の神社で広く見られる。鳥居の笠木や額束の細部を観察することで、その神社が辿ってきた歴史的背景や祀られている祭神の系譜を読み解くことができるのも、神社の深い醍醐味である。