どれほど格式高い聖地を訪れても、正しい作法と敬意を欠いてはご利益も半減してしまう。特に伊勢神宮と出雲大社では、参拝の作法における決定的な違いが存在する。
一般の神社や伊勢神宮では「二礼二拍手一礼」が基本となる。鳥居をくぐる前に一礼し、参道の中央を避けて歩く。手水舎で手と口を清めた後、拝殿の前で深く二度頭を下げ、胸の前で二度手を打ち、最後に一度深々と頭を下げる。これが、天照大御神に感謝を捧げる標準的な作法だ。
これに対し、出雲大社では「二礼四拍手一礼」という独自の作法が守られている。四回の拍手には、四季の恵みへの感謝、あるいは東西南北の四方を守護する神々への敬意など諸説あるが、古来の尊崇の念がそのまま形として残されたものだ。さらに例大祭などの大祭時には「八拍手」を行うことからも、出雲における拍手の重みが窺える。この作法の違いを正しく理解し、心からの祈りを捧げることこそが、運気を拓く鍵となる。